Diary
2023/12/07
去年の今頃何を撮ってたか・・
◆今朝の濃霧は尋常でない。盆地の霧の発生によい条件が重なったものと思われる。こんな朝はいつまでも陽光が指さないので、温度も上がらず暗く、気分も陰鬱になってくる。盆地の冬はまぁこんなもの。一日中書斎で過ごす。◆去年の今頃は何を撮ってたかと、PCの画像フォルダーを開いてみると、案の定ヤマセミが多く、あとはベニマシコ・カシラダカ・カワアイサ・ミコアイサ・・・そう言えば、最近はクマタカにもご無沙汰だ。どうお過ごしでしょうかねぇ。
◆この前・・といっても、もう一月にはなるのかな。TVで吉村妃鞠(YOSHIMURA HIMARI)さんの−もう11歳?でしたか、彼女のバイオリンを聞き、その後YouTubeで視聴して、その演奏に瞠目!もちろん我は音楽は(も)よく解りませんが・・。5〜6歳?ぐらいのころから、ステージで無心にバイオリンを奏でる姿と、その音色を聞くたびに圧倒されています。
◆ヨーロッパの宮廷や貴族のサロンを、父親に連れられ演奏旅行して回った幼いモーツアルト、楽器はチェンバロだったかな?彼女はバイオリンだが、神童モーツァルトが現代に再臨したのかもしれん。
2023/12/05
三たび 宇和島のオナガにつて
◆これまで、オナガ棲息域が現在は中部地方以北限定で、70年代までは本州の西日本及び九州の一部にもいたことを述べた。理由は不明ながら留鳥の生息域も。時代とともにかなり変化してきたようである。山本周五郎が小説の中で、江戸初期の宇和島にオナガを登場させたことを、あながち間違いとも言えないと、だんだん思えるようになってきた。何分にも400年も前の設定だし、本当のところは誰にもわからんだろう。◆が、しかし、山本周五郎が当該小説を執筆当時、野鳥オナガの棲息分布をどこまで知っていたのか、あるいは調べていたのかについては、いささか疑問を感じる。当然にオナガはいるものと、疑いもなく筆を進めたのでは・・と勝手に想像している。
2023/12/04
マヒワな半日だった
◆本日は県北も天気晴朗、朝方の津山・鏡野南部の盆地は濃霧。さすがに奥津街道に入ると霧は消えたものの、さりながら晴れた分だけ、山間部は大霜でした。さらに、日当たりの悪いところは、朝方の寒気で凍結した路面も散見。◆ヤマセミのフロンティア開拓目的の、久しぶりの朝駆けでした。が、可能性が高いと踏んだポイントでの出待ちは、ザンネンながら空振りとなりました。さて、次は・・アソコにしてみるか・・・◆空振りの朝駆けの後、その足で県境近くまで上がってウロウロ。エナガのいいシーンもあったのだが、背後の景色にピントを持っていかれてAFが効かず、車の位置をずらそうか・MFで撮ろうかと逡巡する間に、シャターチャンスを逃しました。よくあるパターンではありますが。
◆ハイタカ♂に遭遇したものの、コレも撮れず。ホオアカを探すもホオジロしか見えず。こりゃ釣りで言うところのボウズかと思っていたら、榛(ハン)の木に30〜40羽のマヒワが群がって、種子を食べている現場に遭遇。そう言えばマヒワにも最近会えてなかったので、今日も運が良かったと思うことに。
2023/12/03
宇和島のオナガについて
◆小説にはこうある。藩主と老臣が城内二の郭(くるわ)の草地を歩んでいた時「一羽のオナガが二人の上を低く叫びながら飛び去った。」宇和島の伊達は、奥州の伊達正宗の庶長子(正室の子ではない正宗の第1子)を藩祖とし、小説で設定された藩主は二代目なので、今を遡ること400年ほど以前になろうかと。◆宇和島藩は新規な領主だけに、新たに召し抱えられた浪人や、現地調達の者もあったろうが、家臣団の中核は仙台の伊達家中から分割された武士団だったろう。仙台本国や江戸屋敷詰めの家臣の中には、飼っていたオナガを連れて宇和島に引っ越してきた者が多数いた?そのオナガが籠抜けして野生化して、藩主二代目のころには、城内を飛び回っていたとか・・・まぁ、これはないな。
◆ネットで幾らかオナガについて当っていくと「1970年代までは本州全土及び九州の一部で観察されたが、1980年代以降西日本での繁殖は確認されていない。」とあった。ほう〜かっては西日本にもいたんだ。しかし、四国については特に言及がないが、文意としては「1970年代以前も四国にはいなかった」と読めそうだ。
◆不思議なことがもう一つ、オナガはロシア沿海州にいて、本州東北にもいる。かし北海道やサハリンにはいない。この鳥はブラキストン線で有名な津軽海峡のみならず、間宮・宗谷海峡さえも越えられないのである。ふ〜む
2023/12/02
オナガについて考える
◆オナガという鳥は撮ったことがない。もちろんこれまで見たこともないのである。留鳥でカケスと同じカラス科の仲間、なぜか本州中部地方以北でしか見られない。西日本にはいない鳥なのである。(関心ある向きはネット検索で画像確認されたい。)つい最近、山本周五郎の小説「松風の門」の朗読をYouTubeで聞いていて、一瞬間その中に「オナガ」が登場したことに驚いた。◆「おや・おや?」と気になった。何故かというと、小説の舞台が伊予の宇和島(伊達家)だったからである。それで、まず「松風の門」を調べると発表が1940年だった。次いで山本周五郎の経歴を検索した。出生は山梨県で1903年生まれ、その後東京・横浜へと移っている。それで、まず考えたのが、作者は幼年期以降ずっとオナガの生息域にいて、見慣れた野鳥の一つだった。そのため棲息状況の検証なしに、四国にいるはずのないオナガを登場させてしまった・・・のではなかろうかと。
◆が・・しかし、その後だんだんと考えを深めると、作者のミスと言えないことも、次第に解ってくるのである。そのココロとは・・「また明日のココロだ〜。」*小沢昭一氏のパクリ
2023/12/01
初氷
◆12月の初日は、初氷で朝を迎えることに。今年は冬が早くかつ厳しそうな予感。先日、加茂川との合流点から吉井川を下ったのだが、カワアイサの群れを見た。不思議と♀ばかり7〜8羽のグループで、円を描くような形で水中に潜ったり、集団で気ぜわしく水面を疾駆したり・・。遊んでいるのか、もしかしたら集団で追い込み漁をやっていたか?この鳥が吉井川にやってくると、冬になる。
2023/11/26
8月豪雨災害の影響か・・
◆今日は天候に恵まれそうなので、期待して朝駆けしてはみたものの、ヤマセミは姿を見せてくれません。川岸に生い茂っていた草木は、水面から2〜3m上まで洪水に削り取られ、水面に頭を出していた大岩や大石が、すっかり姿を消してしまった。◆そりゃヤマセミもビックリするわなぁ・・それまで、馴染みの川面に張り出した木の枝や、いざというときに隠れるブッシュや、水浴びをして遊んだり、捉えた魚を叩いたりしていた大石が、突然なくなったわけだから。◆ヤマセミについては、早急にフロンティアを開拓する必要があるなぁ。◆撤収を始めたところで、連絡が入ったので鳥友の皆さんと合流。現地はこの時期には珍しいほどの上天気、しかし、えてしてベタ凪は魚が釣れないように、幾らかイスカが来てくれたポイントは超逆光!や枝被り。本日は午前中で終了。
◆禅宗の坊主よろしく庭の掃除をしてたら、コンクリート壁にザトウムシを発見した。なにザトウムシかは知らず。
2023/11/22
合間にちょこっと
◆裏山に上がってみたら、ベニマシコの地鳴きや、プルプルッという羽音が茂みの中から聞こえてきた。しばらく待っていると、近くで声がしてひょっこり姿見せ。裏山林道はここ数年パタリと姿を見なくなっていた(私だけかも?)のだが、今年はベニマシコも当たり年かもしれん。
2023/11/21
特別外来生物の鳥もいたり
◆我家近くの田園地帯にやってきたチョウゲンボウ♀、10月24日に確認して「そう長居はしないだろう」予想。というのも、田園地帯のど真ん中にビニールハウス農園ができ、以来やって来るノスリやチョウゲンボウはみな短期滞在型に。今年のチョウゲンボウ♀−かなり若手と見たのだが、何故かまだ居続けてる。◆今日は、チョウゲンボウのほか、特別外来生物指定のソウシチョウ、それとベニマシコ♀。
2023/11/20
イスカつづき
◆それにしてもイスカの嘴は面白い。だいたい鳥の嘴と言うものは、上下ぴったり合わさっているもんだが、イスカは完全によじれてる。松ぼっくりの隙間にこの嘴をねじ込んで、松の種子を取り出すらしい。観察していると、時には隙間にねじ込むだけでなく、松ぼっくりごと枝からねじ切って、足で押さえながらおもむろに種子を穿っている♀の個体もいた。それでいて、松ぼっくり専門ってわけでもなくて、他の植物の種子や虫なども食べるとも。なんとも生き物の世界の不思議さ。