< 長元坊雑録 >

空振り三振のあとに
2019/04/02
◆春休みで遊びに来ていた孫たちを、岡山駅まで見送りに行った足で、一昨日岡山のTH氏から情報をいただいていたシマアジが、まだおりゃせんかいな?と、行ってみました。が、私には見つけられず。すでに去ったか?
いやいや、もしかして、<もしかしてあれは・・?カルガモかぁ〜>とスルーしてしまったカモ類が、シマアジだったり・・・したかなぁ・・・
◆とにかく本日の児島湖岸は冷たい強風しきり、晴れるどころか暗雲が垂れ込めて最悪の状況。それでも、せっかくここまで来たのだからと、阿部池にも回ってみたものの話題のサギにも会えず。ザンネン。
◆気分も↓で帰還したところ、吉井川河岸のビルの大屋根の上に、チョコンと止まった鳥影を久方ぶりに発見する。このビルは壁面などのメンテ工事のため、足場が組まれシートで全面覆われた状態が、ここ半年間ほど続いていて、最近やっと完了したばかり。
◆営巣地点から近いこのビルの大屋根が、ハヤブサ夫婦のお気に入りのポイントで、獲物の品定めと出撃拠点でもあった場所。遠くから大屋根を見て、そこにポツンと点があれば、まちがいなくハヤブサでした。さすがに工事の期間中は、この場所に寄り付かなくなっていましたデスネ。
◆午後6時、それでもなんとかいけそうだったので、ビルの大屋根下近くまで迂回して撮ってみました。この夫婦、今年も元気な雛を孵すのではないかな。期待しているところ。

エイプリルフール
2019/04/01
◆今日は改元のニュースで、いずれのTV局も喧しい一日になってしまった。NHK7時のニュースに至っては、市井の占い師に元号の画数を問うなど大騒ぎ。
◆この国の古文を典拠に、初めて草案したと宣伝された新元号だったが、案の定典拠とされた古文が、その実体は漢籍−後漢の詩文−が下敷き、よく言えばインスパイヤーされたものであることが、ネット上で既に指摘されています。
◆張衡「帰田賦」に「於是仲春令月 時和気清」の句が見えるとのこと。

クリニックからの帰りに
2019/03/27
◆かかりつけのクリニックからの帰り、時間があったので遠回りして川沿いのフィールドを走っていると、真白い大型の個体が川辺の立木に。?俄かには鳥名が頭に浮かばない。車を止めて双眼鏡で見てみると、どうやらノスリのような−がしかし、なんとも白すぎるなぁ。
◆もしかして・・オオノスリかぁ?!家を出るときに、<念のために>車に積んでいた7D+100-400mmズームを持って、土手道を歩きで接近してみる。<しまった!500mmを積んどけばよかった>。まだまだ遠いけど、とりあえず撮っておこうと3枚切ったら、あっと言う間に飛んで川岸の下へと姿が消える。
◆辺りを捜索するも、杳として行方がわからない。あんなに白い個体なので、上空を旋回していても、山肌の雑木を背景に飛んでても、すぐわかるはずなんだが・・。
消えた〜惜しかったなぁ・・大魚を釣り落とすとはこのことだなぁ。
◆近くの別のフィールドへ移動し、少し時間を置いて現場を再訪してみると、白っぽい個体が近くの電線に止まっている。!これか?白っぽいけど、さっきほどの真っ白って印象じゃないなぁ。
◆その後は、トビとバトルーと言っても一方的にヤラレていた印象。その後もカラスに追い立てられたりされながら、川向うの山肌に姿を隠したのだが・・。
◆結論はオオノスリでもケアシノスリでもなく、ノスリの白っぽいもの。もしかしたら、昨年生まれの若い個体ではないかと考えると、つじつまが合うかも。トビとのバトルを見てなんとなく幼生を感じたこともあり。

クマタカのディスプレー
2019/03/26
◆昨日ゲットしたギンムクで、ムクドリ類を制覇したかと思ったが、そんな容易な話ではなかった。ムクドリ・コムクドリ・ホシムクドリ、そして今回のギンムドリと進んできたのですが・・・
◆まだまだいました。カラムクドリ・シベリアムクドリがいるそうだ。とは言うものの、ここらへんでは迷鳥の部類になるので、ムクドリ−ほぼほぼ制覇!と言って過言ではないかも。
◆いい天気となったが、いまどき鳥見に行くあてもないので、クマタカの森を訪れてみると、今日も会えました。背後が山肌だとしばしば姿を見失うので、双眼鏡での追尾にも苦労する。
◆立ち枯れの松に止まって、しきりと下界の獲物を探す仕草するも、獲物ゲットはナシ。最後は周囲を旋回しつつ上昇気流に乗って高度を上げ、私の直上あたりで奇妙は動きを始める・・・単独ディスプレーか?
◆10時半ごろに遭遇、高度を上げて私が追跡を諦めるまで、ちょうど1時間のクマタカ・ショーでした。

ギンムクドリ ゲット!
2019/03/24
◆今日は写真展の打ち合わせで岡山へ。ついでにHさんMさんと、次週予定の県北での鳥見の相談も。すると、ギンムクドリが来ているよとMさんから情報が。たぶんまだいるだろうとの話で、Mさんの案内で打ち合わせ終了後は児島湖の干拓地へ急行。
◆用水路脇の細道を様子を伺いながら、ゆっくり車を進めるが・・あ!ホシムクが1羽か、次いでシメが3羽・は観察できたが、どうも肝心のギンムクが見つからない。
◆用水路の両脇の細道ぐるっと一周、おらん?見落としたか・・もう一度車を進めて行くと、前を行くMさんから<いるよ!>連絡が入る。追いついて、ガラス越しにMさんのレンズの方向を注視すると・・・いました。
◆枯れた野菜?か何か、道路脇に寄せられた野菜クズの上を移動しながら、しきりとつついている。後で確認すると嘴に黄色な粒が付いていたりするので、ミニトマトの枝茎だったかもしれない。
◆Mさんのおかげでいい写真がとれました。しかも私にとっては178番目の新種ですから、誠にもって感謝感謝です。

1000mmに伸ばして試すも・・
2019/03/20
◆このところ天気のいい日は、午前中の2時間程度をクマタカの森に。一日だけ空振りの日があったが、観察ができている。ねらいはこの時期−つがいでのディスプレー飛翔や営巣がらみの行動なのだが・・・
◆今日は行ってみると、想定してなかった立ち枯れた松の木に、一羽止まっているのを発見。今回はちょっと目先を変えて、エクステンダー2.0をはめて、500mmを2倍の1000mm相当にして撮ってみることに。
◆試してみましたが・・・やっぱり画質が粗くって絵になりそうにありません。×2.0はあきらめて、やはりいつもの×1.4へ復帰、次はボディーを5Dから7Dへはめ変えるなど、幾分パターンを変えて撮ってみる。
◆そんな作業をやってると、あれ!いつの間に?隣にもう一羽止まってるじゃないですか。羽繕いをしたりしながらペアでまったりと時間を過ごして、2時間近くじっとしておりました。交尾はなかったようです。
◆広い縄張りのなか、今年はどこに営巣するのか・・・

ヒキガエルの集団見合い?
2019/03/12
◆子供のころ田舎の家の近くで、ヒキガエルは見たことがあったが、それはもう半世紀以上も前の話。一昨年、思いがけなく山中で<ヒキガエルの集い>に遭遇して、その数の多さにビックリ!正確に数えてはいないが、30〜40匹は集まっていたろう。
◆それが一昨年の3月18日。実は昨年、3月の中旬に近くを通ったついでに、くだんの場所を覗いてみたのだが、辺りは静寂そのもの、ヒキガエル一匹居なかった。水路の水たまりに、カエルの卵が確認できたので、どうやら集いの後だったらしい。
◆昨日、全く別の山道で、ノソノソと道を横断するヒキガエルに出会い、おおそうだ・そうだ!と、その足で一昨年の集いの場所へ行ってみた結果がコレ。
◆今年も集団見合いをやってましたデス。ざっと30匹ぐらいか?どうやら♀より♂の方が多い様子。既に出来上がったカップルがあり、これを邪魔して割って入ろうとする♂ありで、カップリングを試みたら♂同士で、あわてて離れるなど・・・一年に一回きりの大騒ぎ。

なんとイヌワシに遭遇!
2019/03/09
◆天気予報がズレたか?朝から明るい陽射し。午前中は天気がもちそうなので、昨日のクマタカ・ペア観察に気をよくして、北方の山岳地帯へ足を運んでみた。
◆某地点に到着早々、山際のスカイラインすれすれに、羽ばたきもなく大きく旋回する−猛禽類の鳥影が!こっちにもクマタカ?が、しかし、どうもシルエットが微妙な感じに加えて、翼と尾に広く白斑があるようだ。
◆なんじゃ?とにかく写しとかんと!双眼鏡で観察する間合いも惜しんで、重たいカメラ・レンズを車から引き出し、車の屋根を台にして構える。<しまった・・レンズが500mmのまま・・1.4×の700mmにしとけばよかったなぁ・・>
◆鳥影は大きく弧を描きつつ、時には山腹を縫い、山稜から出たり入ったり、木々に隠れたり・・なんとかカメラで姿を追いながら、<これは・・何?>と頭の中の画像と合わせて検索。イヌワシか?
◆有名なところでは伊吹山・氷ノ山、近いところで鳥取側の深い山岳地帯とか、大山とか・・イヌワシの噂は耳にしてきましたが、まさかここでイヌワシに会えるとは!思ってもみなかった。まさに天佑。
◆帰って調べてみると、@この個体は昨年生まれの若鳥。A親鳥の縄張りから追い出されるころ。B自立のため新天地を求めて移動中の個体。といった可能性が高いことがわかった。
◆このあたりを縄張りとするのか、さらに他所へ移動して行くのか・・・わからないが、イヌワシとクマタカは共に天を戴かず−と聞いているので、さてどうなることやら。なにはともあれ、若鳥とはいえイヌワシとの遭遇は、私にとって<空前絶後>となりそう。

クマタカのペア
2019/03/08
◆昨年のちょうど今頃でした、クマタカのペアを観察していて、大変期待して晩秋から待っていたのですが。若鳥のピーピー鳴く声は、どこからも聞こえてきませんでした。
◆今年もダメだったかぁ〜と落胆しつつも、またまたペアでいるところが観察できないかと、天気に恵まれた今日出かけてみました。幾つか居そうなポイントを見て回りましたが、見つけられず。撤収しかけた時に、これまで見かけたことのないポイントに、胸腹部がやけに白っぽい鳥影?に気がついた。もしかしてクマタカの若鳥か?
◆距離があり過ぎて双眼鏡でははっきり確認できないので、フィールドスコープをセットして覗くと・・お!クマタカ。若鳥じゃなくて成鳥。写真は・・500mmに1.4×で700mmにしても、上手くは写せんだろうと思いつつ、それでも証拠写真にはなるだろうと、機材をセット。
◆何枚か写して、あれれ?一羽増えとる!いつの間に?
あな嬉しやとライブビューで中心を拡大して、撮ってはみるものの、撮影後に拡大して画像確認すると・・ピントが来ていません。我がカメラのこれが限界かぁ〜。
◆ところがこの二羽、しばらく観察を続けていると、順次に間隔をおいて枝から離れ、わが方を偵察するかのような仕草?も見せながら、私の背後の尾根に消えて行った。慌てたのは私の方−カメラは三脚にのせていたのだが、木の枝などに邪魔されて追尾ができず、撮れた画像はブレブレの数枚のみでした。
◆それでもこの森で、今年もペアのクマタカが観察でき、実に幸運な一日となりました。

二ケ月ぶりのクマタカ
2019/02/25
◆今日は山の天気も申し分なさそう。くっきりと抜けた青空にクマタカの雄姿をイメージして、午前中ねばるつもりで出かけてきました。年末に見てから二か月。昨年から谷奥で材木の伐採が進んでいて、渓流の水の濁りが続き、心配していたところ・・・。
◆出現!が、しかし、ちょっと距離あり過ぎ。山の端に消えては旋回し、位置を変えてまた出てきたりと、三度ほど繰り返し、いつの間にか二羽になったり・・。一羽は何やら掴んでいるのか、体から下がった物体アリ。一本なので足ではないと思える。
◆遠くて細かいディティールはわからないが、一羽は右翼の先端あたり−初列の風切羽の一部に欠損が見られる。とりあえずは、ここの森のクマタカは元気でいるようで、安堵・安堵。

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