渓谷に響きわたる歌声

   
     渓流の激しい水音に抗して、声量豊かに囀るミソサザイの姿には、いつも  
    感嘆させられる。とは言うものの、姿を捉えるのはなかなかに難しい。すぐ  
   近くで鳴いているはずなのに、見つけられないのはいつものこと。体の小さ  
   さと動きの速さ、全体が焦げ茶系のカラーで回りの景色に溶け込みやすい。  
   また、木の間の渓流のほの暗さに加えて、晴天の日はさらに渓流に差し込む  
   木漏れ日が、余計にミソサザイの姿を見つけにくくさせる。  
    人に対してナイーブでとても敏感かと思えば、突然カメラの前3~4mにや   
   ってきて、突出した枝先や切り株などに止まり<ここは俺様のナワバリだ!>  
   と宣言するかのように、反っくり返って朗々と囀る姿をしばしば見かける。  
    今年(2020)も声を頼りにポイントを巡り、5月5日に画像を撮影した。囀  
   りがあまりに長く続くので、思いついて動画に切り替えて撮影したところ、  
   2回分の囀り-40秒ほどゲットできた。切り替え前の静止画から25枚を抽  
   出してスライドにし、コレに動画を繋いでみた。(音は動画部分のみ)  
   ▼下の画像はここ数年間に遭遇したミソサザイの勇姿<さえずり絶好調!>