繁れる巨木のアオバズク

   
     たまたま昨年の夏、山間の小集落を通過中に椋の巨木に出会う。太い幹の  
   下に説明板があるようなので、車を降りて巨木に近づいていくと、頭上を覆う  
   枝葉の間から、サッと飛び出した鳥影に気がついた。ここでアオバズクを見た  
   これが最初だった。(2019.7.3) それから3~4日後に証拠画像を撮ろうと、  
   椋の木を訪れたものの、こちらの接近を感知してアッという間に椋の木を離れ  
   て近くの茂みに入り込んでしまう。そしてこの年のシーズンは終了する。  
    2020年は他のアオバズク観察ポイントを捨て置いて、昨年初の出会いとな  
   った椋の巨木に、関心を集中してみることにする。今年の初認は6月19日。  
   昨年以前からの渡来個体で、かつ6月はじめにペアで飛来し、すぐに抱卵を  
   始めたと仮定。すると、アオバズクの抱卵期間25日なので、6月末ごろには  
   孵化が始まり、次いで巣立ちまで28日程度となる-そんな目論見のもとで、  
   折々に椋の木通いを始めたのだったが・・・・・・・  
    幹近くの同じ枝の同じ位置にいて、(♀が抱卵中であろう)じっと巣穴を見  
   守り続けていたアオバズク♂は、7月8日を最後に姿を消した。?その後二  
   度ほど見に行ってみたが、予想していた雛も含めて、アオバズクの鳥影を見  
   ることなく、残念な結果に終わる。ただ、来年への楽しめる素材とはなった。  
   *下はアオバズクの雛など、他の渡来ポイントでの画像とミックスしている。